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大アルカナ女帝

3タロットカードの大アルカナの中で、それはそれは豊かな愛情と大きな器を持つカード。それが「女帝」です。
番号はⅢ。
彼女はグレートマザーです。
女性としてのマイナスの力を持っているので、宇宙や自然、地球と一体となることができます。
さまざまなプラスの力を吸い込み、発酵し、新しく生み出す力を持っているのですね。
Ⅱ番の女教皇に比べ、女帝の彼女はもっと人生経験を持ち、実りを生み出せるようになりました。
教皇がかぶっていたベールを脱ぎ、
女性の階段をひとつ上がり、妊娠し出産を経て、
精神を身体に変換する経験を手にしたわけです。
彼女はとても愛情豊か。
夏休みになればシャービックを凍らせ、
友達が来ればいつもよりちょっと濃い目のカルピスを作り、
子供が遊んで帰ってくれば、お風呂を用意して待っています。
みんながおなかいっぱいご飯を食べるのがうれしくて
みんなが喜んでくれるのがうれしくて、
それを見ていることで、女帝はますますエネルギーを蓄えることができるのですね。
彼女がいることで、みんなが繁栄し、増殖していきます。
だれもが彼女を頼り、いるのが当たり前だと思い、
すべてが彼女を中心に回っているかのようにもみえます。
正位置:芸術や農業、自然、不動産、多くの実りを生み出す力を持っています。それは哲学というよりも形あるもので、物理的な利益を持つものも多いです。
彼女は力強いおばちゃんでもあります。体つきもしっかりして、エネルギーも満ちています。
意欲があり、責任感もありそうです。彼女はきっとあなたの大事な支えとなることでしょう。
逆位置:彼女のその豊かさや満ち足りた感情も、行き過ぎるとゆがんでしまいます。
子供をいつまでも手離すことのできない、子離れできない親のようです。
子供はどんどん成長して手がかからなくなっていきますが、そうなると彼女は、子供を子供のままでいさせることに一生懸命になり始めます。
だけど彼女はそれを自覚することができないし、直視することもありません。
なぜなら彼女は、これまで子供を産み育てることを、自分自身のエネルギーとしてきたからなのです。
誰かに栄養を与えることを自らの生きがいとしてきた彼女は、
「育てる」キーワードが自分からなくなることが信じられないのでしょう。
その思いは、無駄な買い物に繋がったり、誰かへの貢物に変わったり、束縛になることもあります。
愛情をどこかにぶつけなければ自らの安定が保てないのでしょう。
教皇から女帝に成長したように、愛情の形をまた新しく変換させる勇気が必要なのかもしれません。
いつまでも大事な、自らのルーツとなる女性。
変わることなく、とーっても尊敬できるおばちゃん。
それが女帝のカードなのですね。
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