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みんな逆位置が嫌いなんだ-その2-

なんとなく逆位置って
読みにくいなあとか、

否定的に読んじゃう、

みたいなことを
生徒さんがよく言ってて

一つ一つ
これこれこういう風に
言葉を作るんだよ、

と講義してたわけよ。

で、そんな中である生徒さんが
自分のことを占って
それを読み取る練習をしてた時、

逆位置で表現された自分を見て、

とっても悲しそうにしたっちゃん。

わたしの脳は
占い師の時と
講師の時とではちょっと
使い方が違ってて、

占い師の時はその人の心の状態を
そのままコピーして
そのメガネを使って
カードを日本語にするから
なにも困らないんだけども、

講師の時には
もっともっともっと
翻訳こんにゃくになってるもんだから

メカになってて
生徒さんの気持ちがわからないことが多々ある。

で、生徒さんが

逆位置のそのカードを見て
悲しそうにした
その表情の理由が

まったくわからなかったわけだ。

その時の逆位地の意味合いは、

とても愛らしくて、
情緒的で、
愛されゆるふわ

わたしはうわあステキって思ったら

生徒さんは悲しい顔してた。

たぶん、こうありたい自分と
そのカードが表現した自分が
食い違っていたんだ。

もちろん
その感情の在り方は
表情を見れば分かるんだけど、

そんなに
みんな
今の自分が
いやなのか。

そんなにかわいくて
一生懸命で、
ここまで育ってきた
その自分自身が

悲しいのか。

こんな私でいたい!
その私以外の自分は
それほどいやか。

ここでわたしの脳が
どういった働きをして
占い師状態になったら
どう言葉を出していくのか

説明すれば長くはなるけど
カンタンではある。

だけども、
そんなテクニカルなことよりも、

カードを読む練習の前に、
そしてプロになろうと思うなら、

「わたしがきらいなこんなわたし」

を自分自身で一回バラバラにして

もっかい組み立てなおして

別の見え方に作り替えて

自分の好きなかっこいいわたしに

見る練習をしなくちゃならない。

トランスフォーメーションってやつだ。

お客様としてタロット占いに行ったら、
その作業を占い師さんにしてもらう。

自分で読むときは
その作業を自分でする。

当然後者の方が
ものすごく手間暇かかるし
難易度が高い。

それがタロット占いを自分でしようとするときに
一番最初に立ち向かうとこで、
なおかつ一番難しいこと。

タロットカードで出てくる
あなたや彼を表現するカードは、

全てのカードが
あなたはこんなに素晴らしいのよ
と言ってるわけだから、

それをどう
喜びの言葉で紡いでいくか、
愛の言葉で表現していくか、

それがそのまま
タロット占いの練習。

その生徒さんは、
今、一生懸命、
この練習をしてるところ。

逆位置は、とても人間らしい状態。
おうちの中でリラックスしてるあなた、
安心な中で気を許してる彼。

そのだいじなひとを
愛すべき言葉にかえていこうね。

まだまだつづくぎゃくいちのはなし!