タロット占いラーヤの大人の恋愛秘密基地ざんす。
今日の東京は雨。
意地でも傘を買いたくないので
濡れたまま東京駅にたどり着いた。
さてなんで東京駅か。
仕事場は日本橋ですから近いと言えば近い。
しかしそれ以上にわたしはターミナルが好きなのだ。
それはなぜか。
おみやげがたくさんあるからです。
わたしにとって出張という言葉はなんとなく特別。
だって知らない土地でお土産買えるんだもん。
ところで物心つく頃からわたしの父はずっと出張ばかりで
母と一緒に空港に見送りに行くのが常でした。
国内でも海外でも帰ってくるときには
たくさんお土産を買ってきてくれて、
だいたいがピンクやオレンジや
パステルカラーのキラキラがちりばめられた
素敵なものばかりでした。
きっと出張に行っている間、いろんなところで
かわいらしいものを見つけるたびに
これをお土産にしようと
買いためたのだと思います。
わたしも父と同じようにお土産を買うのが大好きで、
こどもたちが小さなころから、仕事で遠出すると
どんなに時間がなくてもなにかしら買い、
それをお土産に家に戻っていました。
空港や東京駅はキラキラしていて
ビルがきれいで、人が多くて自分が薄まって
計算されつくした直線と曲線、異素材の組み合わせ、
それらに人間の技術が編み込まれて空間距離の街が出来上がり、
その街の中にはさらにキラキラしたアクセサリーや
色とりどりのかんかんや箱やリボンや
ラッピングがある。
人間が作り出した、
完ぺきではないものを厳選して
セッティングしてあるセレクトショップのなんと美しいことか。
そこからさらに
わたしは娘たちにお土産を選ぶわけです。
ほんの小さなちょっとした街のかけらを
目につくたびにちょっとずつ買いためて
家に帰りついたら
ひとつずつ取り出して、
これは長女に、これは次女に、
これは二人で分けて、これはママも使うからね、
小さなチョコを一個だけ、
きれいなバスボムをひとつだけ、
このメモ帳はあなたに、
この思いはわたしだけに
それをとっておくわけでもなく、
その人を思ってそれを選んで
それだけがいいの。
誰に何をしてもらいたいわけでもなく
何もまわりになく
何も手に入れず
すべてなく、
すべてある。
70億個の世界が交わることは永遠になくて
だけどそれでいいのだ。
交わらなくて初めて
わかりたいわかってほしいがあるから。
わかりたい
わかってほしい
が愛を生み戦争を生み
ああ、そんなもんなんだなあ、を生む。
人は期待し
失望し、また期待し
また失望する
そしてまた期待する。
タロットカードでいうと
真っ暗闇の15悪魔から
闇を切り裂く光の16塔まであっという間。
愛はいつもビックリする形でやってきて
かたくなさを切り裂くから、
まるで苦しかったり
厳しかったり辛いことのような顔をしているけれど
突然の愛は必ず小さな光で残り
徐々に大きく育つ。
わき目もふらずに
そこを目指してさえいればいいのだ。
あなたを驚かせるビックリの光は
本当に行きつきたかった世界に
あなたを自動的に到達させてくれる光なのである。
誰かを思って買う
10円のチョコはきっと世界を救うと思うよ。