人間関係って足されていくもんだ

以前働いていたベンチャー企業の社長から社長業の真骨頂を学んだ、と思う。
もちろんお金の動きの考え方とかもなんだけど、当時の私を圧倒的に変えたのは、その社長の、裏切られても期待し続け、一歩歩き、楽天的に考え、笑い、かっこよくあり、そして人は経験を積むと信じるいう行動様式だった。

経験ってレイヤーだと思うんだよね。
人との関係も、街の景色も、接するたびに薄皮が重ねられていく。たとえば誰かとケンカしたら、そのレイヤーが重なって、ケンカをしたわたしとあなたが生まれる。仲直りしたら、その上に仲直りレイヤーが重なって、プラスとマイナスの幅がある人間関係のできあがり。
何回も何回も何回も重ねていけば、ベクトルの幅が大きくなって、受け止められる問題の幅も増えるってもんだ。
たくさんのお客様から人との関係についてご相談を頂くけれど、ケンカしたりぎくしゃくしたレイヤーは、けっして今までの人間関係から何かを引くものではなくて、マイナスという絶対値が足されるだけだと思うんだ。
何も心配いらないし、信じていいし、期待していいし、怖がらなくていいはずなんだよ。その社長がいなかったら、きっと私はとっくの昔に会社をしめてるとおもう。