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大アルカナ愚者

no titleタロットカードの大アルカナの中で、もっとも根源的な、またすべての過去とすべての未来を内包する印象のある「愚者」の解説をしましょう。
「愚者」の番号は0。
カードの一番最初にあるものもあれば、一番最後においてあるものもあり、人間の一生を表現しているようです。
ウエイト版では、愚者は犬を連れ、荷物と花を持って、一歩を踏み出そうとしている若者です。その意味は、正位置も逆位置も、その可能性やむやみやたらな自由度の高さがキーワードになっていると覚えましょう
正位置:正位置では、彼の自由さや可能性が、若者にありがちな何も考えない怖いもの知らずの勇気として表現されているかのようです。
それは精神的な幼さでもあり、大きな希望でもあり、現代のバックパッカーのような旅人。これから始まる長い旅に期待するその気持ちこそがこのカードの真髄ですね。
妄想し、想像し、夢見る若者。大きなゴールが彼の頭の中にあるのでしょう。
勉強し、経験し、記憶して、賢くなる旅の始まりです。
逆位置:逆位置では、彼の自由すぎる行動が、実際の生活においては何の役にも立たない愚かさとして表現されます。
思慮の足りなさ、無分別な行動、生活の中ではまったく「いい加減にせんね!そうじゃなかろうが!」といいたくなります。
それはそうでしょう。
若者にしてみたら、大きな可能性、自由、目標、素晴らしい未来を描いてはいても、大人から見たら「あんた何言いようとね、バカみたいなこと言いよらんで、さっさと就職せんね!」ということですものね。
まさしく大人から見た、夢ばかり追い続けるその辺の兄ちゃん。それが愚者の逆位置です。
そう。正位置と逆位置は、同じものなのです。カードを覚えるときには、正位置と逆位置をいちいち覚える必要はありません。
一つの物事を、こっちから見たときと、あっちから見たとき。長所と短所。
その違いが正逆の違いだということを覚えておいてくださいね。
他のジャンルでも、カードの意味の把握方法は同じ。
恋愛や仕事において、当てはめてみてくださいね
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