たぶん今日で正位置逆位置の話はいったん終わるかな。
正位置逆位置について第6回目でござる。

さて、これまで

正位置はイケメン
逆位置はイケメンの下痢

と徹底的に言い続けたわけだが、

本来の正位置と逆位置の意味に戻ってみたいと思うのである。

てかさー、
そういうのあるなら最初から書けよ！

とおっしゃる向きもあるでしょう。

しかし、だ。

敢えて書かぬのだ！

なぜなら、最初から書いてもカードは読めないから。

なぜ読めないかというと、
タロットカードを読む人は

人間だから。

え？ってなもんよ。
人間つーのは、そもそもタロットカード読めないの。

タロットカード買って、よーし勉強しよう！
よーし占おう！

と思って勉強しいしい占うじゃん？

でもなかなか読めない。
なぜかというと、人間だから。

ていうと、ほんと身もフタもないんやけどね、

タロットカードというのはそもそも、
ただのこの世の中の現象を絵で表現してるだけのものなわけ。

それは本当に善も悪もなくて
ここにそれが在る、というだけのもの。

それはある意味、神の目線で、
人間や動物や街や交通や建築なんてものに対して
いいとか悪いとかまったくなくて
ただ、そうである、というだけのもの。

でもさ、私たち人間は、
神様の目線で物事をとらえきれないよね。

ただ在るもの、として見られなくて、
そこに感情がくっついて来たり、
そこに吉凶がくっついて来たり、
自分の都合がくっついてくるよね。

その感情や吉凶や自分の都合の色がついたメガネで見ると
カードは正しく読めないわけよ。

正位置＝イケメン
はなんとなく理解できても、

逆位置＝イケメンの下痢
って言われると、ええーーー！って思うじゃん。
下痢？マジ下痢？うええええ勘弁してーっ
その男やめときなよーみたいな。

どうしてもそう思っちゃう。
私たちは人間なので、もうそこからは逃れられない。

じゃあ、そもそもカードで表現されているのは、

とてもがっかりするかもしれないけど、
タロットカードで表現されている世界はすげー無機質。

だから、タロット占いのプロフェッショナルというのは
まず人間の感情や吉凶を全く無視して
生データをカードから抽出するわけ。

ここのところはもっと詳しく次のカテゴリーで話そうと思うけど、
プロとアマチュアの違いはここで、
生データをどう言葉にするかというところに
プロの仕事があると考えてもらうといいです。

最初にカードを買って占おう！勉強しよう！と思う時には、
そういうのを分かって読むのはとても難しいし、
ただの表現と人間の目を通した世界が違うなんてのも知らないから、

タロットカードが怖いという人もいると思うのよ。

そういう私たち人間が占うわけだから、
まずは覚えてほしいと思って、
正位置＝イケメン
逆位置＝イケメンの下痢
法則をこれまでかと書いてきたわけだ。

いい？読むときは、両方おんなじ人だからね？
逆位置もトイレから出てきたらいい男だからね？

タロットを勉強しだして最初の頃は、

正位置＝イケメン
逆位置＝イケメンの下痢

と割り切って

そして、もしあなたがプロになろうと思うのであれば、
とても無機質な、それはそれは冷酷でつまらなくて
時間も距離も空間もないモノクロの世界を
勉強する覚悟はいるかもです

そのくらい地球にいる人間ってのはカラフルで
暖かくて、
大事なものがたくさんで、
感情が豊かで、
笑ったり泣いたりする。