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タロットカード 正位置と逆位置

タロットカードで占いをしようと思うとき、とっても難しいところがあります。
それがこの正位置と逆位置の考え方。
占いを初めて最初のころは、テキストに書いてある正位置と逆位置の考え方がわかりにくいし、意味が逆になるの?なんて考えたりもします。
それに、本によっては正位置と逆位置は同じ意味として読んでもいい、なんてことが書いてありますね。
わけわからんですよ、正直。
さて、ではどうすればよいか。
考え方としてはこうです。
たとえば大アルカナ4番の「皇帝」というカード。
ライダー版のカードでは、赤いローブを着たとても厳格なおっちゃん風味でこれまたがっちりとした椅子に座っています。
とっても真面目そうだし、きちんとしていそうだし、しっかりしてるし間違ったこともしそうにないですよね。
ちょっと怖そうにも見えるし、私たちがミスしたらきっちり指摘してくるような・・・
実力のある、仕事のできる取締役って感じです。
でもこれ!仕事中の姿。
カードで見たままの、とっても厳格な彼の様子は、しょせん仕事中の彼の姿なんです。
1日のうちの半分ってところでしょうか。
で、これが正位置の意味。カードに表現されているそのままです。
では次に家に帰った皇帝おじさんの姿、想像してみてください。
パンイチですよ、パンイチ。
お風呂上りに、髪がちゅるちゅるのままビール片手に寝転がって足で足をぼりぼり掻くって言うね。
もうあの真面目で仕事のできる皇帝おじさんの姿なんてみじんもなくて、もう少しちゃんとしてよ!といいたくなるような姿。
はい、この姿が逆位置
カードからは見えないその人の裏半分の姿。これが逆位置なんですね~。
でも、正位置(しっかりしてる彼)も逆位置(パンイチ)も、おなじ皇帝のおじさん。
だから正位置と逆位置は同じ意味ととります、と書いてある教科書もあるというわけ。
こういう考え方をするとき、ちょっと難しいところがあります。
それは逆位置っていうのは想像の世界だから、占い手一人一人が違う意味を持っているということ。
A.家でパンイチのお父さんがいる人にしてみたら、皇帝の逆位置はパンイチ。
B.家でもきっちりとしてるお父さんがいる人にしてみたら、皇帝の逆位置はきっちり。
AさんとBさんでは、逆位置の取り方が全然違いますね。
知ってる裏の姿が違うからです。
でもそれでいいのです。
ひとりひとり抽出する情報が違って当たり前のタロット占いですから。みんながみんな同じ切り口で物事を見ていたら占い師は何人もいる必要がないし、自動占いでいいんだもの。
パンイチと読まなきゃいけないとき、Aさんが占ったときには皇帝の逆位置、Bさんが占ったときには別のカードで表現されますからご安心を